スターツプロシード投資法人
執行役員 平出 和也
投資主の皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は、スターツプロシード投資法人に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
このたび、本投資法人は、第39期(2025年4月期)の決算を迎えることができました。これもひとえに投資主の皆様の日頃からのご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
さて、ここに当期における運用状況の概況と決算について、ご報告申し上げます。当期は、投資主利益最大化の観点から、2025年2月28日に(C-20)プロシード新小岩(譲渡価格618百万円)、2025年3月21日に(G-30)プロシード兵庫駅前通(譲渡価格1,900百万円)を譲渡し、その譲渡代金を資金として自己投資口の取得(取得口数:10,062口・取得価額総額1,737百万円)を行い、2025年4月30日にその全てを消却しました。その結果、当期末現在における本投資法人の発行済投資口数は272,415口、保有資産は107物件、取得価格の合計は100,337百万円となりました。また、保有資産については引き続き、賃料や礼金収受等収入の増加を図りつつ、建物維持管理コストの削減にも取組みました。こうした取組みの結果、営業収益3,827百万円、経常利益1,384百万円、当期純利益1,383百万円を計上し、投資口1口当たりの利益分配金は5,078円となり、公表済の予想分配金を上回ることができました。さらに継続的な利益超過分配(出資の払戻し)及び定期借地権償却等相当額の一時差異等調整引当額の計上による利益超過分配を実施することとし、この2つの利益超過分配金合計の392円を加えた5,470円を1口当たり分配金(利益超過分配金を含む)とさせていただきました。
ESGに関する取組みとしては、ESG方針に基づき、GRESBリアルエステイト評価に継続して参加するとともに、気候関連財務情報開示の重要性を認識し、TCFD提言が推奨する4つの項目(ガバナンス、戦略、リスク管理、指標と目標)に基づき、気候変動がもたらす事業リスクと事業機会の分析を行い、その取組みに関する情報開示を継続しています。そのほか保有物件における省エネルギー及び環境性能に関する外部認証の取得推進し、本書の日付現在において、DBJ Green Building認証について3物件、CASBEE不動産評価認証について2物件、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)について5物件の認証を取得しています。今後もESGに関する取組みは重要課題であるとの認識の下、環境や社会への配慮、企業統治の取組みを進めて参ります。
本投資法人は、スポンサーであるスターツグループのノウハウを最大限に活用し、今後も中長期的な観点から運用資産の着実な成長と安定的な収益の確保を図り、さらなる投資主価値の向上を目指してまいります。
投資主の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。